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  /  2020 (Page 9)

「『発達障がい』を考える…その②」 15年程前に、当時千葉大学医学部教授・医学博士森千里先生による「へその緒が語る胎内汚染」という演題の講演会を主催しました。洗剤や化粧品に使われる石油系の界面活性剤、PCB、農薬などの環境化学物質が、生活環境から体内に侵入し、特に体内の女性ホルモンと同じ働きをして、ホルモン系の様々な疾患の原因になっている環境ホルモン(外因性内分泌かく乱化学物質)として、健康障害を引き起こしているという内容の講演でした。 「血液検査をしたら例外なく日本人全員の血液から環境ホルモンが検出されます。」という話が印象的で、中でも特に女性が妊娠中に環境化学物質の影響を受けると、お腹の中の胎児がその影響を受け、胎児が生まれた後、成人になってからガンなどの病気を発症する可能性がある「胎児プログラミング」という話には、今まで聞いたことのない話だったのでかなりのショックを受け、その後の活動のポイントにもなりました。 女性が妊娠中に、喫煙(受動喫煙も含む)や飲酒をすると子供が障がいを持って生まれる可能性が高くなるというのは多くの人が知っている事実だと思います。しかし、毎日食べる食べ物や生活環境で使うものが原因で子供に障がいが起こってしまうとしたら、それはあってはならないことではないでしょうか。   右の図は、胎児の先天異常発現のリスクの変化を表したグラフです。受精後間もない、第三週ごろからその危険率が高くなり、第5週ごろをピークに、その危険性はその子が生まれるまで続きます。第5週といえば、母体がまだ妊娠に気が付いていないことが多く、これから子供を産む世代には、そんなリスクがあることを予め知っておいていただきたいと思います。(参考資料:森千里氏著『へその緒が語る胎内汚染』) 胎児は、本来お腹の中では胎盤関門というフィルターで護られていますが、農薬を含む環境化学物質はそんなフィルターをも通過してしまい、胎児の形成されつつある脳神経細胞を傷つけてしまいます。これまで遺伝性のものだと考えられていた自閉症や注意欠陥多動性障がいなどの発達障がいといわれる症状は、先天的なものではなく、生活環境の中で発生してしまうものだということが分かってきました。ということは、発達障がいは、その知識とそれを防ぐ意識を持てば、十分予防し得るものであるということではないでしょうか。 私たちスマイルコミュニティーは、無農薬野菜の宅配サービスを通じて、「みんなが笑顔で暮らせるコミュニティー」の創造を目指し、「未来の子どもたちのために。健康と環境を考えよう」をテーマに、健康への意識の高まりや環境保全への取り組みを推進しています。今後も皆様と共に、健康や環境について考え、日々実践して参りたいと考えています。今後とも、ご指導、ご協力賜りますようお願い申し上げます。 合掌   2020年2月11日 ㈱スマイルコミュニティー 代表 濱地卓司 ※このコーナーでは、日頃感じたことやお伝えしたいことなどをお届けさせて頂いています。ご感想、ご意見ご要望などありましたら遠慮なくお申し付け頂きましたら幸いです。連絡先

「『発達障害』を考える…その①」 野菜を育てるには肥料が必要です。自然栽培と言われる栽培方法でも、土壌に自然の状態の栄養分(肥料分)が含まれているから野菜が育ちます。その栄養分(肥料分)をどういう状態(性質)のものを施すかで、栽培方法が区分されます。また、育てられた野菜に含まれる栄養分や寿命(生命力)も変わってきます。 お届けさせて頂いています野菜は、極力自然に近い栽培方法で栽培された野菜です。有機栽培は有機肥料を施す栽培方法で、有機栽培の有機とは簡単に言うと、「元々命だったもの」が朽ちて野菜が育つ栄養分を蓄えた肥料になったものを畑に施す栽培方法で、栽培期間中は化学農薬や化学肥料に頼らない栽培方法です。 一方、慣行栽培と言われる(一般的にはこの表現を知る人も少ない)栽培方法は、慣行レベルという、このレベルまでは化学農薬と化学肥料を使ってもいいですよという基準に合わせた栽培方法で、一般的にスーパーなどで売られている野菜の殆どはこの栽培方法で作られた野菜になります。 化学肥料は化学的に配合された栄養分を直接畑に施すので肥料効率が良く野菜が良く育ちます。しかしその野菜は、見た目には大きな立派な野菜に見えますが、中身は野菜本来の生命力には欠け、化学的に育てられたひ弱な野菜になります。栄養価は野菜本来の半分以下と言われています。 また化学農薬は、基本的には殺虫剤及び除草剤として使われるもので、どちらも自然の状態のものを化学的に排除する殺傷力の強い化学薬品で、人の健康にも大きな障害を与える可能性があります。除草剤は枯葉剤です。枯葉剤の恐ろしさは、ベトナム戦争で十分証明されましたが、時間が経つにつれ、その事実は風化され、報道すらされなくなっています。殺虫剤は、虫を殺す薬品で、虫を殺すものが人には安全だと言える根拠はないと思います。 化学農薬や化学肥料に頼らない有機栽培に長年取り組んでいる生産者でも、昨今の天候の変化には、相当な苦労を強いられています。過去の経験が役に立たないと自信を無くしてしまうほど、野菜作りが難しくなっています。こんな時ちょっと化学肥料を蒔けば簡単だけどなぁと言いながら、歯を食いしばって黙々と取り組んでいます。 私たちスマイルコミュニティーは、無農薬野菜の宅配サービスを通じて、「みんなが笑顔で暮らせるコミュニティー」の創造を目指し、「未来の子どもたちのために。健康と環境を考えよう」をテーマに、健康への意識の高まりや環境保全への取り組みを推進しています。今後も皆様と共に、健康や環境について考え、日々実践して参りたいと考えています。今後とも、ご指導、ご協力賜りますようお願い申し上げます。 参考文献:地球を脅かす化学物質: