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スマイルコミュニティー・新着コラム

温かくしてお過ごしいただきたいと思います。

全ての葉が枯れ落ちていた花水木の枝の先には、もう無数のつぼみが春の訪れをじっと待っているように付いています。季節は一年で一番寒いとされる二十四節気の大寒を迎えました。皆様お変わりありませんでしょうか。インフルエンザに罹ったという知らせを聞くことが多くなってきました。まだまだ気温の低い時期は続くと思いますので、どうか温かくしてお過ごしいただきたいと思います。寒さはピークに達していますが、自然は次の春の準備を脈々と続けています。花水木のつぼみは、厳しい寒さがあるからこそ、春には綺麗な花を咲かせるのだそうです。そんな目で見れば、色んな所で春の訪れを感じることができる季節でもあり、思わず嬉しくなってくる今日この頃です。
「予防医療をご家庭に・・・2025年問題」
最近色んな所で、2025年問題という言葉を耳にします。2025年問題と言うのは、これも厚生労働省が発表していることなのですが、いわゆる団塊の世代と言われる人たちが後期高齢者になる最終年が2025年ということで取り上げられている問題です。
今の日本の経済はこの世代の人たちを中心に回っているのではないかと思うことがよくありますが、圧倒的に多い世代が故に、その影響も大きいように思います。厚労省の発表では、2010年に280万人、2015年には345万人だった認知症高齢者数が2025年には470万人に達すると推計されています。「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅱ(日常生活に支援をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意すれば自立できる状態)以上の高齢者数を推計したものですが、そうなると、その為に介護施設や介護労働者が多数必要になって来るということで、その数がピークに達する2025年が問題視されています。年齢を重ねればある程度仕方がないことなのかも知れませんが、このままの状況が続くと日本経済にも大きな影を落とすことになります。厚労省はその予測を踏まえて、医療制度を、在宅医療を重視する方向にシフトしています。仮に団塊の世代に合わせて介護施設をたくさん作って、介護労働者を多数雇用したとしても、その後には必ず、それらが不要になってくる時代がやってきます。労働者はまた別の仕事に就くことが出来ますが、作った施設は利用率が低下すると、運営が出来なくなります。2025年問題はそう言った問題も含んでいます。私の父は今92歳を迎えています。認知症でグループホームのお世話になっています。入所して7年になりますが、今は自立生活が困難な状態になっていますが、現在の介護制度のお蔭で随分助けられていると思います。しかし、そんな父を見ていていつも思うのですが、子供である自分が、親の面倒を一緒に見てやれないもどかしさを感じます。出来ることなら、一緒に暮らして、家族に囲まれて生活ができたらどんなに幸せな事なんだろうなと・・・。人は必ず老いていきますから、いつかは誰かに介護されるような状態になると思います。しかし、それがいつ訪れるかには個人差があると思います。介護されるのが当り前ではなくて、出来れば介護を必要としない自立度の高い状態を維持できればいいなと思います。その状態も、今の健康なうちに、自分で選択が出来る問題だと思います。2025年問題は、改めて予防医療を、そして家族の在り方を考えるための問題提起でもあると思います。私たちスマイルコミュニティーは「みんなが笑顔で暮らせるコミュニティー」を目指し、「未来の子どもたちのために。健康と環境を考えよう」をテーマに皆様と共に学び共に歩んで参りたいと考えています。今後とも温かいご声援とご指導のほどよろしくお願いいたします。