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「答えは自分の中に」

「一億総白痴化」という言葉が話題になった時がありました。あまり良い言葉の響きではありませんが、「テレビというメディアは非常に低俗なものであり、テレビばかり見ていると人間の想像力や思考力を低下させてしまう。」という意味合いの言葉で、社会評論家の大宅壮一さんが生み出した流行語だと、ウイキペディアには書かれています。

何が言いたいかと言うと、テレビはある意味、ボーっと見ているだけで、話が完結されることが多く、最後には答えが出てしまうことが多いのではないでしょうか。ですから、何も考えなくても最後には答えが出てくるので、自分で答えを出す必要がなくなり、考える習慣がなくなってしまうという未来に向けた警鐘ではなかったかと思います。

自分以外は全てアドバイスと言った人がいました。人は自分で自分を変えることは100%できるけど、自分自身で、変わりたい、変わろうと思わない限り、その人は自分を変えることはできません。よく、自分が変われば周りが変わるという話しを聞きます。しかし、よく考えてみると、それは自分が変わりたいのではなく、ただ周りを変えたいと思う心が、体裁の良い言葉に置き換えられただけの話ではないでしょうか。

健康の仕事をしてきて、時々病気を患っている人と出会います。その中でも特にガンと言う病気は、一概には言えないかも知れないけれど、ガンという病気を単なる病気と捉え、病気になったら病院へ行けば良いという考えで、病院(医師)にお任せにする場合と、病気はこれまでの自分の生き方が作り出した結果だと捉え、自分で作った病気は自分で治すことができると意識を変えて取り組むのでは、そこに大きな差が出てくるように思います。

もちろん、病気になれば病院に掛かって適切な診断を受け、適切な治療を進めることに何の異論もありませんが、全く病院任せにするというのは如何なものかと思います。特に生活習慣病と言われる類の病気は、これまでの生活の習慣が作り出した結果だと受け止め、安易に薬で症状を抑えることより、病気を作ってしまったこれまでの生活を改め、時間は掛かるけれど、本来あるべき状態に体調を整えていく、戻して行くことが大切だと思います。

全ての答えは、全て自分自身の中にあって、別の誰かに求めるものではありません。答えを導き出すために、時としてアドバイスは必要かも知れないけれど、答えを出すのは全て内なる自分です。答えを人に頼っている間は楽だけれど、自分で責任の取れない答えは、答えのようなものであって、真の答えではないのではないでしょうか。